- 機能性、審美性の高いインプラント治療
- インプラント治療が怖い方へ
- 信頼性の高いストローマンインプラントを採用
- 当院のインプラント治療
- インプラント治療方法
- 骨が足りない場合の「骨造成」
- 定期検診の重要性
機能性、審美性の高いインプラント治療
歯を失ってしまった方へ
インプラント治療とは、失った歯の箇所に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を固定する治療です。むし歯や歯周病、事故によって失ってしまった歯をそのまま放置していると、口腔内全体のバランスが崩れてしまいます。抜けた歯のスペースに周囲の歯が傾いたり、対合歯が伸びたりして歯並びとかみ合わせが悪くなります。そうすると食べ物がうまく噛めず、内臓にも負担をかけてしまいます。また、骨格の歪みや顎関節症、肩こりや頭痛など、全身の不調を引き起こす恐れがあります。歯を失ってしまったときには、周囲の歯や全身の健康のためにも早めに歯を補う必要があります。インプラントは入れ歯のように取り外しをする必要がなく、天然歯のような噛み心地を得ることができます。残っている健康な歯への負担も少なく、審美性にも優れています。
インプラント治療が怖い方へ
インプラント治療をしたいけれど、不安や恐怖心が強いため、なかなか治療に踏み出すことができないという方は多くいらっしゃいます。特に嘔吐反射が強い方や、音に敏感な方、歯科治療中に気分が悪くなったことがある方などはインプラント治療に対して不安や恐怖心を強く抱いてしまうことがあります。当院は、そのような患者様にもリラックスして治療を受けていただけるように、ご希望に応じて静脈内鎮静法によるインプラント手術をすることも可能です。(自費診療になります。)
リラックス状態になる「静脈内鎮静法」対応
「静脈内鎮静法」とは、点滴で鎮静剤を静脈に投与することで、ウトウトと半分寝ているようなリラックスした状態にする麻酔法です。全身麻酔と違い呼びかけに応答できる程度の意識は残ります。静脈内鎮静法は緊張や不安感、恐怖心を和らげることができるため、血圧や心拍数も安定しやすく、嘔吐反射なども抑えられ、患者様の心身にかかる負担を最小限に抑えることができます。専門医が常に血圧や心電図、呼吸状態を安全に管理しながら施術を行いますので、ご安心ください。
信頼性の高いストローマンインプラントを採用
当院のインプラント治療では、患者様の安心安全を第一に考え、信頼性の高い「ストローマンインプラント」を採用しています。ストローマンインプラントは、スイスのストローマン社が製造しているインプラントで、半世紀以上の歴史を持ち、世界70カ国以上で使用されています。ストローマン社は、インプラントの権威である非営利学術組織のITIと連携し、豊富な臨床研究に基づいた製品開発を行い、厳重な生産管理のもとインプラントを製造しています。ストローマンインプラントは多くの適応症例と長期的臨床実績があり、安心して使用することができる信頼性の高いインプラントです。インプラント治療において、使用するインプラントの質は成功率にも大きな影響を及ぼします。また、ストローマンインプラントは世界シェアNo.1で、日本国内でも多くの歯科医院で取り扱っているため、転勤や引っ越しで転院しなくてはならない場合も適切な対応を受けることができます。
当院のインプラント治療
歯科用CTによる精密な診断
当院は、インプラント治療前に歯科用CTを使った3D画像での精密な診査、診断を行います。インプラント治療では、骨の厚みや血管・神経の走行位置を精密に把握することが重要です。従来は、歯科医師の経験や勘に頼った治療をせざるを得なかったため、トラブルが起きるケースもありました。しかし歯科用CTを使用することでインプラントを埋め込む深さや方向を正確に把握することができ、患者様により安全で、精度の高いインプラント治療を提供できるようになりました。
埋入位置を正確に定めるサージカルガイド
当院は、インプラント手術の成功率と安全性を高め、患者様の負担を軽減するために、サージカルガイドを使用して手術を行います。サージカルガイドとは、コンピューターでの3Dシミュレーションによってインプラントを埋め込む位置や深さ、角度を定め、正確にガイドするマウスピース型の装置です。従来のインプラント手術では、歯肉を切開してからインプラントを埋め込む位置や深さを確認していたため、必要以上の切開を行い患者様の術後の負担を大きくしてしまっていました。また、神経損傷や上顎洞への悪影響などのトラブルが起きることもありました。サージカルガイドを使用することで、骨の厚みや神経・血管の位置を正確に把握し、そのようなトラブルを回避した安全で精密なインプラント手術を行えるようになります。そして、サージカルガイドによって最小限の切開で手術を行うことができるようになったので、手術時間の短縮と術後の患者様への体の負担を軽減することが可能です。
マイクロスコープを使用した精密な治療
インプラント手術の際に、患部を肉眼の約3〜20倍に拡大して見ることができるマイクロスコープを使用することで、最小限の傷口で精度の高いインプラント治療を可能にします。インプラントを埋め込むときの傷口を最小限に抑えられるため、術後の腫れや痛みを軽減し、治療期間を短縮することができます。また、人工歯の装着の際は、人工歯の向きや歯肉との調和を細かく調整することができるので、より美しく安定した仕上がりになります。
インプラント治療方法
1回法
インプラント治療では人工歯根を埋めるために歯茎を切開する必要があります。その外科手術を1回で終了させる手術方法を1回法といいます。1回法は歯茎を切る手術が1回で済むので、患者様の負担が少なく、治療期間も短いのが特徴です。ただし、顎の骨の量が不十分な場合や、全身疾患がある場合は1回法が適応できないことがあります。また、術後の細菌感染リスクにも注意が必要です。
2回法
2回法は、1回目の手術でインプラントを埋め込んだ後、一度歯茎を縫合します。そして骨との結合期間を経たあとに、2回目の手術でアバットメントという人工歯と連結させるための部品をインプラントに装着します。いったん歯茎を閉じているため、術後の細菌感染リスクが少なく、他の疾患をお持ちの方や骨量が不足している場合にも適応することができます。手術を2回行うので患者様への負担と治療期間は1回法よりもかかってしまいます。
抜歯即時
インプラントを埋め込む箇所に歯が残っている場合は、抜歯をして抜歯の傷が回復するのを待ってからインプラントを入れるのが一般的ですが、抜歯即時の場合は抜歯と同じタイミングでインプラントを埋め込みます。抜歯即時は、外科手術が1回で済むので治療期間と回復にかかる期間を短縮することができます。また、抜歯直後にインプラントを埋め込むため、骨の吸収や歯茎の痩せを防ぎ、インプラントが安定しやすくなります。
骨が足りない場合の「骨造成」
ソケットリフト
上顎の奥歯の歯槽骨の厚みが不十分な状態でインプラント治療を行ってしまうと、インプラントの土台が不安定で抜けてしまうだけでなく、埋め込む際に上顎洞に貫通する可能性があります。そのため上顎の奥歯の骨量が足りない場合には、ソケットリフトによって歯槽骨の厚みを増やします。歯槽骨の厚みが5mm以上10mm未満の場合などに適応されることが多い方法ですが、適応症例が限られています。ソケットリフトでは、まず口腔内から上顎洞の底部にあるシュナイダー膜の手前まで穴を開けます。そして、専用の器具で上顎洞を押し上げてできたスペースに自分の骨や人工の骨を補填し、歯槽骨の厚みを増やします。個人差はありますが、骨が作られ安定するまでに約4〜5ヶ月かかります。骨移植と同じタイミングでインプラントの埋入が可能です。
特徴
- 外科手術をする範囲が小さいため、痛みや腫れなど患者様の負担が最小限にできる可能性がある。
- 適応症例が限られてはいるが、サイナスリフト法よりも小さな切開で行える。
サイナスリフト
骨の厚みが3〜5mm以下の場合や複数の歯の骨が欠損している場合に用いる方法です。上顎洞の側面に骨窓を作り、専用の器具でシュナイダー膜を剥離して上顎洞を直接持ち上げます。持ち上げてできたスペースに骨補填材を入れて骨の厚みを増やします。同時にインプラントを埋入することが可能です。個人差はありますが、骨補填材が骨に置き換わるまでには6ヶ月ほどかかります。
特徴
- 広範囲の骨を増やすことができる
- 適応症例が幅広く骨量が少ない人にも行える
- 患者様にかかる負担が比較的大きい
GBR法
骨の厚みを増やしたい部分にメンブレンという特殊な人工膜を覆い被せ、その中に骨補填材を詰めて骨の作成を促します。個人差はありますが、6ヶ月ほどで骨が作られます。骨の再生を待ってからインプラントを埋入する場合もありますが、骨補填材とインプラントの埋入を同時に行うことが可能です。
特徴
- 歯茎も同時に再生するのでより自然な仕上がりになる
- 治療期間が長くかかる場合もある
- インプラントの埋入が同時にできる
定期検診の重要性
インプラントは天然歯よりも細菌感染を起こしやすいため、定期的に歯科医院でのチェックとメインテナンスを受けることがとても重要です。インプラント治療後に、歯磨きやメインテナンスが不十分だと、インプラントの周りに細菌が増殖して「インプラント周囲炎」が生じてしまいます。インプラント周囲炎は、歯周病よりも進行が早く、放置していると顎の骨が破壊され、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまう恐れがあります。定期検診では、セルフケアでは落としきれない歯石の徹底除去と、インプラントの状態の確認だけでなく、骨の状態やかみ合わせの確認と調整も行います。定期検診にきちんと通い続けていただくことで、トラブルの予防・早期発見・早期治療ができ、インプラントを長持ちさせることができます。